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不可解な同心円

2011.04.18(22:01) 1242

 原発事故に伴い、避難区域がいろいろ拡大されてきた。その土地に愛着のある人が多いし、生活の基盤があるから、おいそれと避難というわけにもいかないだろう。相当厳しい選択が迫らせている住民の方々は本当に気の毒である。

 それにしても、その避難区域が機械的な同心円であるという点が非常に解せない。前にも書いたけれど、こういう時のためにSPEEDIが存在しているのだ。もし、同心円で避難区域を区切るなら、それは放射性物質が固定されていて動かないケースであろう。つまり、非常に高い放射能を持つ大量の物質が飛散することなく、その場にあるということなら、良く理解できる。放射線は、放射性物質からの距離に応じて減衰するし、放射線はそれ自体風向きなどの気象条件にはあまり左右されない(はず)からだ。


 しかし、今回は放射線でなく放射性物質(ガスや細かい粒子)が飛散しているわけで、これは気象条件に大きく依存する。まさか政府がそんな基本的な科学的事象を認識していないはずがないから、これは極めて不誠実な対応と言わざるを得ない。何か別の意図があるのでは(見当も付かない)と勘ぐりたくもなる。

 とにかくSPEEDIで放射性物質の濃度分布を予測し、それに実測値を照らし合わせながら、避難区域を設定するのが筋であろう。確かに風向きは気まぐれな面もあるから、非常に近い位置でも濃度が低いと予測されている川内村(富岡町の西隣)などは、心理的におっかない面も残る。しかし、逆にほとんどが30km以遠である飯舘村などは、その大部分が危ないし、事実そうなっている。

 住民を守るために科学が使われなくて、何のための科学なんだろうか。

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