05月 « 2017年06月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 07月

山形ツーリング~江戸の仇を長崎で討て~(6)

2014年 05月16日 21:15 (金)

IMG_4801

 新潟県に入り、関川村にある文化財の渡邉家を見学した。江戸時代の庄屋で、母屋は500坪ある。ちょうど改修中に当たり、普段ならテープでの解説のところ、係の人がついて説明してくれたのでむしろ通常時より良かった。考えようによっては、通常の状態ならいつでも見られるが、改修作業は生きているうちにはもう行われないかも知れないから、いい時に行ったと思う。

IMG_4804

 とにかく手間と技術を要する改修で、6年近くの歳月と8億円の費用をつぎ込んだ大改修だ。説明を聞くと現代では到底不可能な工法であることがよく判った。特徴はその屋根で、杉の板を数万枚薄く手で切り出し、重しの石を載せて葺くなど気が遠くなる。薄切りは機械でやると表面がツルツルになりすぎて、水はけが悪くなる。手で切り出すことによって、表面に凹凸ができてそれが水の通り道となるのだそうだ。職人の腕の差が顕著に表れるところで、ベテランの職人さんは1名しかいない(と言っていたとうろ覚え情報)。

IMG_4805

 木材は使われる環境で耐久性が大きく異る。条件が良ければ600年は余裕でもつが、湿気が多かったり虫(シロアリ)がついたりするとすぐにダメになってしまうという。実際に200年経過しても無傷の梁や柱がある一方で、ボロボロになってしまっている梁もあった。今回はそのボロボロの梁の交換も予定されていた。

IMG_4806

 梁に使用する木材()は国内での調達は困難になりつつあるようで、次回の改修では調達が無理となる可能性が高い。真っ直ぐな松の木ならあるが、写真のように曲がった松が入手困難らしい。この曲りによって強度が高まるので、重要なのだ。また、耐震性を考慮しなければならず、泣く泣く一部は鉄骨で補強せざるを得なかったという。文化財の維持というのは実に大変である。

IMG_4807

スポンサーサイト

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント