R103で山を下る。適度なワインディングと少ない交通量で順調なドライビングが続く。霧も晴れ、とても良い天気である。途中、酸ヶ湯温泉の前を通りかかったが、私が昔宿泊した時より近代的になっていたように見えた。リフォームないしは建て替えが行われたのだろうか。平日の朝にもかかわらず、駐車場には車がいっぱい止まっていた。
下界に降りると、青空はなくなり、雲が立ち込めていた。山の上は雲の上だったようだ。スターバックスで一服して、昼ごはんを仕入れに新青森駅へ。青森駅と違って周辺には空き地が目立つが、ちょっと車を置いてという場所が意外に少ない。駅の立体駐車場が30分までは無料なのでそれを利用した。駅弁(昼ごはん用)を購入してフェリー乗り場へ。
台風の余波が少し心配されたが、海は穏やかで、これなら快適な船旅ができるだろう。この便に乗る車は少なく、車両デッキはガラガラに近い状態であった。にもかかわらず、一本前の便が満車で断られたのは、危険物搭載車の乗船が可だったからと思われた。
津軽、下北両半島はかなり大きいのが船に乗ると実感できる。相当時間乗ったのにもかかわらず、近くにずっと見えていた。甲板の方が客室より快適だったが、やはり4時間の船旅は飽きてしまう。それでも何とか着岸時刻になり、いよいよ北海道での走行が始まる。
船上での4時間は、限られた旅程では無視できないロスである。人によってはフェリーの移動時間を夜間にするなど上手に利用しているが、やはり諸々の事情を考慮すると夜中の便はあまり使いたくない。せめて夕方の便にして、もう少し工夫をしないといけないかなぁ。