午前3時にTTRSに火を入れ出発。震災の影響でキャンセルが出たのか、一時は埋まっていた大間―函館航路の割引料金枠(片道11800円)に空きができた。台風も来そうにないし、酔い止め薬が強力なので多少海が荒れたところで90分程度の船旅なら問題ないだろうと考え、今回は往復ともこの航路を利用することにした。

にほんブログ村
大間発のフェリーは14:20。遅くとも13:30にはターミナルへ到着しなければならない。若干の余裕を見て久々の暗い中でのロングランである。時間が時間だけに道路は空いていて、オートクルーズを大いに利用した。ほぼ予定どおりに菅生PAに到着し、朝6時開店のベーカリーカフェ?で朝食休憩をとった。
その後も順調に走り、紫波SAで給油をした以外はノンストップ。安代JCTで八戸道へとTTRSを進めた。車が増えてきてオートクルーズが使えなくなっていたのだが、八戸道は非常に車が少なく、再び適度なスピードでオートクルーズをセットした。TTRSは古いので、追尾型のオートクルーズはないのだ。
下田百石ICで高速を降り、ナビの指示に従って農道を北上した。ナビがこの道を指示するとは思わなかった。だだっ広い中を農道が真っすぐ伸びていて、既に北海道に上陸した気分であった(ただ、実際に北海道の農道を走るとやはり別物だった)。流れもよく、たまに現れる恐ろしく遅い車をPASSすると、ほぼマイペースを乱されることはなかった。2011年のときにはこの農道はダメだと記録していたが、7年後の本日は良かった。
道の駅みさわでトイレ休憩。雨粒こそ落ちては来ないが、あまりスッキリした天気でないためか、連休だというのにほとんど人の姿はなかった。六ケ所村、東通村と、さながら原子力銀座のような場所をR338は抜けていく。白糠漁港付近の狭い道は山側にトンネルが抜けていて、立派にバイパス化されていた。以前、食べ物を調達したコンビニも健在で、理由もなく嬉しくなった。
ナビはなかなか粋なルートを選択し、東通村の中心部へ誘われた。道路はきれいに整備されていたばかりか、学校、役場といった箱物がとにかく立派だった。おそらくは原子力マネーと思われ、万一のときのリスクとトレードオフだろう。どちらを取るか、個人の価値観によるから全員一致とはならない。この辺が原子力政策の難しさである。
TTRSは快調に走り、海沿いへ。所々に集落が現れる、日本の典型的な海岸線の道である。観光地である大間崎へ続く道なので、交通量はそれなりにある。それでも眠気を誘発されるほどのペースメーカーはいなかった。かなり距離を稼げたので、大間崎にも立ち寄る余裕があった。